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JOURNAL

名品図鑑-Vol.10-

名品図鑑-Vol.10-

Photo:Yamauchi / Edit:Kodama

CollectとSavil、そしてCOLLECT STORE(オンライン)のスタッフが、
それぞれの“名品”を語る連載企画『名品図鑑』。
私たちが長く愛用しているものや、心から惹かれ続けているものをご紹介します。
長く使い続ける理由には、その人なりの思いやこだわりがあるもの。
それぞれの“名品”にまつわる思いや、そこから見えてくるスタッフのこだわりにも、ぜひご注目ください。

お別れの時

Todo / Savil / Savil Manager

最近、ついに禁煙を始めました。
身体をバキバキに絞ろうと思い、トレーニングしているとさすがにスタミナ不足を感じました。
健康にも気を遣う年齢になりましたし、いい機会かなと。
数十年来のお付き合いでしたが、お別れの時がついに来ました。
身体にだけは気を付けて、日々過ごしていこうと思います。

  • 大人こそ、長袖シャツ。

    毎日毎日、溶けるような暑さが続いていますね。
    そんな暑い日でも、何か1枚羽織りたくなる時ってありませんか?
    街中だったり、ちょっといい飲食店に行く予定があったりすると、なおさら何か1枚プラスしたくなります。
    周りは誰も気にしていないかもしれませんが、TPOを外して変な目で見られるのは避けたいところ。
    やっぱり雰囲気のいい場所では、少しドレスアップして、自分もその場の雰囲気に溶け込みたい。そんな気持ちがあります。
    思い返してみると、20代の頃は濱マイクに憧れて、古着屋でポリエステル素材の柄物シャツを買いあさり、ジョージコックスやハットを合わせ、ウォレットチェーンをジャラジャラ言わせながら歩いていました。
    そんな格好でTPOも気にせず、どこにでも出掛けていたので、今思うとちょっと気恥ずかしいです。

    しかし、年齢を重ねるにつれて、落ち着いた雰囲気のものを好むようになりました。
    ジャストサイズよりもゆったりとしたシルエットを選ぶようになり、デザインも無地のものが増えてきました。
    そんな今の自分にしっかり刺さったのが、シオタのオープンカラーシャツです。
    まず惹かれたのは、この黒一色の佇まい。大人びた上品さが漂う雰囲気が、すごく好みです。
    その雰囲気をつくっている要因のひとつが、オープンカラー。
    首元までボタンのあるシャツも上品ですが、夏場にラフに着るには、少しかしこまりすぎるような気がします。
    その点、オープンカラーは夏場でも快適に着られますし、よりリラックスした雰囲気が出る。
    リゾート感のある軽快なアイテムですが、黒無地がいい具合に全体を引き締めてくれるので、印象はどこか落ち着いています。
    本当にちょうどいい、フォーマルとカジュアルの中間にあるシャツです。

    そして今では、見た目以上に気に入っているのが着心地です。汗ばんでいても肌離れがよく、サラッとしていて張り付かない。
    ストレスなく着られるところが気に入っています。このシャツのおかげで、夏に長袖を着ることへの抵抗がかなり減りました。
    スタイリングも、シンプルに一枚で着るだけで雰囲気が出るのがありがたい。
    ゆったりとしたパンツに合わせるのはもちろん、デニムやチノ、ミリタリーパンツなどと合わせて、少し無骨な雰囲気を出すのもいい。
    パンツとシャツ、シンプルな2点だけでスタイリングが成立する。
    あれこれアイテムを足さなくても、引き算の美学が活きるシャツです。

    ドレス、カジュアル、ワーク、ミリタリー。
    いろんなスタイルに合わせられて、夏でも快適に羽織れる長袖シャツというのは、なかなかないと思います。
    25年ほど前は今ほど気温も高くなく、どんな時でも長袖シャツを着ていたのですが、最近は暑さに負けて、半袖を選ぶことが増えていました。
    そんな自分が、このシャツを着るようになって、久しぶりに長袖シャツの良さを思い出しました。
    僕は柄物であれ無地であれ、やっぱり自分はシャツが好きなんだなと実感しました。昔からシャツに惹かれてきた自分にとって、シオタのオープンカラーシャツは、今の自分の気分にも、年齢にも、ちょうどいい一枚。
    これから秋にかけてもたくさん着たいと思っています。

  • 気分はノエル・ギャラガー。

    先日、oasisのジャパンツアーがあり、そのグッズの中に3本ラインのトラックジャケットがありました。
    それを見た瞬間、専門学校時代に出会った一着を思い出しました。
    当時、ノエル・ギャラガーに憧れて手に入れたアディダスのネイビー×白のラインのトラックジャケット。
    今ではあまり見かけませんが、初期のノエルは、アディダスの服にエピフォンのギターというスタイルの印象があります。
    あの頃のノエルのイメージは、ネイビー×白のラインと、ブルー×黄色のライン。
    中でも、ネイビー×白のラインのトラックジャケットにジーンズを合わせたシンプルなスタイリングが鮮明に目に飛び込んできて、「2つのアイテムだけでこんなにもカッコよくなれるんだ」と衝撃でした。

    そんな姿に憧れて、いざアディダスショップへ。
    しかし、ノエルが着ていたようなクルーネックを探していたのに、店頭に並んでいるのはハイネックのものばかり。
    ハイネックだと、他のアウターを着たときに襟と襟が重なって首元がごわつきますし、いかにもジャージという感じがして、どうしても避けたかった。
    そこで何件も古着屋を巡った結果、ついに探していた一着に出会いました!
    古着なので、ところどころ生地の光沢が褪せていたりするのですが、ヴィンテージ好きにとっては、むしろそこが好きなポイント。
    さらに他のトラックジャケットと違うのが、トレフォイルロゴが貼り付けのワッペンのみというところ。
    現行のものはプリントロゴや刺繍ロゴにadidasの文字が入っていますが、ワッペンだけという仕様は見たことがなく、自分の中ではかなりのレア感があって興奮しました。
    ATPのロゴやタグの文字は消えていて、はっきりとは読めませんでしたが、それでも雰囲気は抜群でした。

    ただ、一つ問題が。
    フロントジッパーの噛み合わせが悪く、開け閉めするのがなかなか難儀なんです。
    でも、ずっと閉めっぱなしでかぶりで着れば問題なし。
    ちょっとやそっとの不備があっても、あえてそのまま、修理せずに着るっていうのも古着の醍醐味であり、ロックの精神なんじゃないかなと思っています。
    生地の使用感、配色はまさに思い描いていたもの。さらにロゴのレア感もあって、文句なしの一着に出会えました。
    それを着て友達と会うと、よく「oasisの真似やろ?」と言われました。
    それだけoasis好きが浸透していたんでしょうし、周りからも「らしさ満載でいいんじゃない」となかなか好評。
    もちろん気分はノエル・ギャラガーですし、満足満足。

    当時のoasisのジャパンツアーのライブにも、このトラックジャケットを着て行ったのですが、同じようなスタイルをした同志たちが結構いました。
    帰りの電車で意気投合して、そのまま飲みに…なんてこともあり、今となってはいい思い出です。
    今でもちょっと肌寒くなってきた季節の軽い羽織や、シンプルなスタイリングにはもちろん、アクティブな日なんかは大活躍です。
    よく考えると、憧れのスターを参考にしているというより、コスプレをしている感じですよね(笑)。
    でも、それも含めて自分らしくていいのかなと思っています。

トイ・ストーリー

Kodama / Web editor

娘が最近、トイ・ストーリーにどハマりしていて、ここ1カ月半くらい、冗談抜きで毎日見ています。
朝と夕方の家事で忙しい時間帯に、前半と後半に分けて1日1本。
もちろん、トイ・ストーリー5も見に行きました。
思い返せば、私も子どもの頃、何度もVHSを見ていた思い出が。
あれから30年近く経って、今度は我が子が同じ作品に夢中になっていると思うと、なんだか感慨深いです。
11月で3歳になるので、誕生日はトイ・ストーリーのおもちゃで決まりかな(笑)

  • トートバッグ考。

    バッグに大きくプリントされている「POST」は、東京・恵比寿にあるアートブック専門店。
    ドーバーストリートマーケットギンザ(DSMG)7階のブックショップ「BIBLIOTHECA」の選書も手掛けています。
    このトートバッグを手に入れたのは、コロナ禍でSTAY HOMEが当たり前だった頃。

    ある日、何気なくDSMGのオンラインショップを眺めていた時に見つけたのが、このトートバッグ。
    よく見ると「POST」の文字がばらばらに配置されていて、「STOP」や「SPOT」とも読める遊び心のあるデザイン。
    シンプルだけれど、思わず二度見してしまうような面白さがあります。
    DSMGの世界観や、海外の書店や美術館がつくるスーベニアアイテムがもともと好きだったこともあり、一目惚れで購入しました。

    スーベニアトートには、お店のロゴや個性的なグラフィックがプリントされていて、自分の”好き”をさりげなく表現できるところに惹かれます。
    しかも、お手頃な価格なのもうれしいポイント。
    旅先では自分へのお土産にちょうどいいし、軽くて日常でラフに使える。
    小さめのバッグの日は折りたたんで忍ばせておき、荷物が増えた時はサブバッグとしても最適。
    あまりにも使い勝手がいいので、気付けばメインバッグより出番が多いかもしれません(笑)

    スーベニアトートを好きな理由を考えていると、毎年夏になると思い出す言葉があります。
    2016年に刊行された、小松菜奈さんが表紙を務めた『EYESCREAM』の特集「Tシャツ考。」の冒頭に書かれていた、「Tシャツはメディアだ。簡単に、そして強力にメッセージを乗せられるし、それを着ることで、ストレートに発信することができる。」という一節です。
    この言葉を思い返すたびに、最近はトートバッグにもどこか似たような魅力があるなと思うようになりました。
    “メディア”というほど大げさではないけれど、持っているトートバッグの柄やロゴを見ると、その人の好きなブランドやカルチャー、価値観がなんとなく伝わってくる気がします。
    好きなブランドやコーヒーショップのロゴだったり、美術館のスーベニアだったり、漫画やキャラクターだったり。
    街で素敵なトートバッグを持っている人を見かけると、「この人はこんなものが好きなんだ」と少しだけ想像してしまいますし、自分も好きなものを身に着けていると、なんだか気分が上がります。

    実は最近、色違いのグリーンも買い足しました。
    普段の服装はモノトーンが多いので、バッグくらいは気軽に色を取り入れられるのも、このトートバッグの好きなところ。
    コロナ禍という少し特別な時期に出会ったバッグですが、あれから数年経った今でも変わらず手に取っています。
    暮らしや気分が変わっても、ずっと変わらずに好きなものもあるのだとこのバッグを見るたびに思います。

  • 私の白T事情。

    名品図鑑でも何度か登場している白T。そのたびに、「みんなそれぞれ、自分にとっての一枚があるんだな」と感じます。
    何を書こうか悩みましたが、真夏にはやっぱり欠かせないアイテム。今回は、私の白T事情について書いてみようと思います。
    私には好きな白Tが用途別に3型あります。日常使い、インナー使い、そして”とっておき”の一枚。
    他にも白Tはありますが、これから紹介する3型は自分の中で定番化したアイテムです。

    一つ目は、皆さんご存じのUNIQLO : Uの白T。これは完全に日常使いです。何といっても価格がお手頃。
    日焼け止めや汗で首元はすぐ汚れますし、まだ小さい娘と一緒にいると何を付けられるか分からない(笑)
    私にとってはワンシーズン着倒す消耗品なので、このくらい気軽に買い替えられる価格がちょうどいい。女性らしく着られる細身のシルエットもお気に入りです。

    二つ目は、Supreme × HanesのパックT。こちらは秋冬に重ね着をするときに大活躍しています。
    とにかく生地が薄く、プルオーバーのスウェットやニットの下に重ねてもごわつきません。
    首元がしっかり詰まっていて着丈も長めなので、首元や裾から少しだけ白Tをのぞかせるメンズライクなスタイルにもぴったり。
    レディースでは意外と見つからないバランスなので、こういう時はメンズアイテムに助けられています。

    そして最後が、今でも特別な存在として大切にしている一枚。
    JUNYA WATANABE COMME des GARÇONSのウィメンズの白Tです。
    一番好きなポイントが首周りの太めのトリム。一般的なリブではなく、ボディと同じ生地を二重にしているので、首元に程よい厚みと立体感があります。
    ここまで存在感のあるクルーネックの白Tはあまりないのかなと…。
    ここが伸びないように大事にしすぎて、ひと夏に着るのは3回ほど。それでも気付けば、もう7年くらい付き合っています(笑)
    白Tといえばラフに着ることが多いと思いますが、この一枚だけは少し特別。このTシャツが持つモードな雰囲気をそのまま楽しみたくて、合わせる服も自然とシンプルになります。

    今期話題のテレビドラマ『Tシャツが乾くまで』でも、「日本一白Tにこだわる男だもんな」というセリフがありました。
    その言葉を聞いて、白Tって本当に人それぞれにこだわりがあって、自分にとっての”究極の一枚”を探し続けるアイテムなんだなと改めて思いました。
    たかが白T、されど白T。シンプルだからこそ、とても奥が深い。

    現行のJUNYAのTシャツはブランドタグも現在のものとは異なり、首元のトリムの仕様も少し変わっているようでした。
    もう同じものが手に入らないと思うと、ますます着るのが惜しくなってしまいます。
    でも、服は着てこそ意味があるもの。これからも大切に、でもしまい込まずに着続けながら、自分にとっての定番を超える一枚も探し続けていきたいと思います。

 

記事監修スタッフ:kodama
身長:158cm
2022年入社。大手セレクトショップで5年半、Collectで1年の販売員を経て、現在はJOURNAL制作を担当。カジュアルをベースに女性らしさや“今の気分”に合ったアイテムを柔軟に取り入れたスタイリングが持ち味。
プライベートでは一児の母。趣味は映画観賞で、見た映画の数は700本を超える。

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