『ONE KILN / ワンキルン』で日常をアップデート。鹿児島発の陶磁器ブランドをピックアップ。
2008年に鹿児島でスタートした器のブランド『ONE KILN / ワンキルン』。大量生産ではなく一つひとつ手作業で、暮らしに寄り添う器を生み出しています。
無骨さのなかにやさしさを感じる、独特の質感とフォルム。存在感がありつつも日常に自然と溶け込むデザインの素敵な器たちばかりで、それに魅了された当店スタッフも実際にプライベートで使っています!
実は、ブルーボトルコーヒーの渋谷カフェで採用されており、ブルーボトルコーヒーのオンラインストア限定で販売されたコラボカップも話題に。いま注目のクラフトブランドとして、静かに、でも確実にファンを増やしています。
この記事では、私たちCOLLECT STOREがファッション好きな皆さんに向けて、日常を豊かに彩る器たちをご紹介します。毎日の食卓やお休みのひと時をさりげなくアップデートしてくれる、素敵な器たちをぜひご覧ください。
心地よい日常をつくるONE KILNのご紹介
鹿児島の土や火山灰を使って、鹿児島の工房でつくる「ONE KILN(ワンキルン)」は、まさに"メイドイン 鹿児島"な器のブランド。
「食卓に太陽を THE SUN TO A TABLE」という理念のもと、毎日の暮らしに寄り添う器を届けています。
ここからは、ONE KILNの人気アイテムたちをご紹介!
日々の食卓にそっと彩りを添えてくれる器たちばかり。きっと気に入るものが見つかるはずです。
桜島の火山灰が魅せる、黒の美しさ『ASH』
ONE KILNの代名詞となった「ASH」シリーズ。作り手は陶芸家の城戸雄介さん。有田焼の窯元での修行を経て地元鹿児島に戻ってきた城戸さんは「この土地の素材でしか出来ないことをやりたい」という強い思いを抱き、制作をスタートしました。
日常では厄介者である桜島の火山灰を釉薬に配合し、日常に欠かせないうつわの材料に変身させることができました。
窯の中で焼く際の置く位置や、釉薬の化学反応によって、同じ模様が一つとしてありません。その中で、自分好みの模様を見つけるのも良いですね。
使っていく中で経年変化が見られるのも魅力の一つです。日々の中で使いこむ程に味わいが増し、自分だけの道具になっていくことでしょう。
火山灰を纏った、静かな存在感
桜島の火山灰を混ぜた釉薬によってできた唯一無二の風合い。
つるっとした手触りではなく、少々ざらりとした質感です。虹色のような光沢があり、光の当たり具合で違った表情を見せてくれます。
カップとマグにはカラー展開があります。色違いで揃えるのもいいですね。
バリエーション
自然豊かで美しい鹿児島・坊津の土を使用した『CULTIVATE』
先ほどの「ASH」とは全く違う見た目の「CULTIVATE」は、ONE KILNの作り手である城戸さんの出身地である鹿児島・坊津(ぼうのつ)の陶土と、熊本・天草の陶石を掛け合わせて生まれたシリーズです。(陶土と陶石に関してはこちら)
土のあたたかみと磁器の繊細さをあわせ持ち、素朴でやわらかな表情は、力強い見た目の「Ash」とはまた違った印象を持っています。
素材そのものに、作り手の記憶や土地の風景が息づいているのがこの器の魅力。時を重ねるごとに風合いが変わり、暮らしの中に馴染んでくる器です。
日常に馴染むやわらかな佇まい
【OFシリーズ】商品名に"OF"が付いているアイテムは、酸化焼成という焼き方のことで、十分な酸素がある状態で焼いています。
「酸化」を利用して色味や質感を出していきます。
【RFシリーズ】商品名に"RF"が付いているアイテムは、還元焼成という焼き方のことで、釉薬が溶け始める900度あたりから空気の供給を制限して焼く方法です。
釉薬に含まれる酸素を奪って燃焼する「還元」反応を利用して色味や質感を出していきます。
ONE KILNの器の裏には、使用した土の比率と採取場所の経度・緯度が刻まれています。
かつて全国の「〇〇焼」と呼ばれる焼きものは、その土地で採れる良質な土を使って作られていましたが、現在では他地域から仕入れた土を使用することも珍しくありません。ONE KILNは産地を明確にすることで、使い手に安心感と信頼を届けています。
バリエーション
桜島の火山灰と波佐見焼の職人の融合『PEBBLE』
こちらは、ONE KILNの代表作「ASH」と同じく、桜島の火山灰を使った釉薬で仕上げたシリーズです。
最大の特徴は、Pebble Ceramic Design Studioの石原亮太氏、そして長崎県波佐見町の職人たちとの協働によって生まれたという点。
石原氏が手がけるオリジナルの型を用いて成形された器は、角のない柔らかなフォルムが印象的です。
ASHシリーズがもつ無骨でシャープな表情に対し、こちらはやわらかな表情で、女性からの人気も高いコレクションとなっています。
手にやさしく馴染むデザイン
石原氏が手掛けるデザインはやさしさを感じる絵付けやフォルムが印象的ですが、絵や色が無くとも柔らかな雰囲気が漂います。
裏面には"ワンキルン"と"Pebble Ceramic Design Studio"を表す刻印を施しています。
バリエーション
ONE KILNの基礎知識
1:ONE KILNの生みの親
ONE KILNを手がけるのは、鹿児島出身の陶芸家・城戸雄介さん。東京でデザインを学び、佐賀・有田で修業を積んだのち、地元に戻って独自のスタイルを確立しました。
陶芸の窯元といえば山奥にあるイメージですが、ONE KILNの工房は、鹿児島中央駅から車で15分程の位置に工房を構えています。城戸さんはインタビューで「街のパン屋さん、コーヒー屋さんと同じように、陶芸に触れる人が増えたらいいな」と語っており、陶芸というものをもっと身近に感じて欲しいという思いがあるようです。
2:「陶器」と「磁器」の違いは?
"うつわ"と聞くと、焼きものを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。焼きものとは、「陶磁器」のことを指します。
「ASH」と「PEBBLE」は陶器、「Cultivate」は半磁器です。
陶土(とうど)と呼ばれる粘土から作られます。「土もの」とも呼ばれ、土の風合いを活かしたあたたかみのある雰囲気。ざらざらとした質感です。
【磁器】
陶石(とうせき)という岩石を砕いた石粉が主な原料です。「石もの」とも呼ばれ、ガラス質を多く含むため、硬く滑らかな質感が特徴です。つるつると滑らかな質感で強度もあります。
【半磁器】
陶器と磁器の良いとこ取りをした焼きもの。土のぬくもりを残しながらも、磁器のような丈夫さや使いやすさも備えた素材です。
3:"釉薬"って何?
「ASH」や「PEBBLE」は桜島の火山灰を混ぜた釉薬で仕上げているということをご説明しました。
「釉薬=ゆうやく」は器の表面にかける、ガラスのようなコーティングのことです。
コーティングと言っても最後の仕上げに塗るということではなく、仕上げる前に塗って本焼きして定着させていきます。
うつわを形成 → じっくりと低温で素焼きをする(この時は何も塗っていない状態)→ 焼き終えたら釉薬に浸してコーティング → 高温で本焼き → 完成!
釉薬を付けて焼くことでガラス化されて表面が固くなるので、傷に強く、また汚れや水に強い素材になっていきます。
3:ONE KILNのトリセツ
経年変化を楽しみつつ、きれいに長く使っていくためにはどうしたらいいのでしょうか?
Q&A式にまとめてみました!
■電子レンジやオーブンは使っていいの?
「Cultivate」も使用はOKですが、電子レンジを使う際はよく乾燥した状態で使いましょう。
■食洗器は使っても大丈夫?
■手洗い時に気を付けることは?
■経年変化ってどんな感じになるの?
「Cultivate」は半磁器なので、器表面に特有のひび模様が入っていきます。使い込んでいく内にそのひびに色が入ってくるので風合いが増していきます。
4:ギフトにも使える専用BOX付き
全てONE KILNの専用BOXに入っています。「ASH」と「CULTIVATE」は左のカラー、Pebble Ceramic Design Studioとコレボレーションしている「PEBBLE」は右側のグレーの箱になっています。
まとめ
今回は、『ONE KILN / ワンキルン』をご紹介しました。お気に入りは見つかりましたか?
地元の素材を使い、職人の手で丁寧に作られた器たちは、日々の食卓はもちろん、大切な人へのギフトにもぴったりです。
洋服を気分や予定に合わせて選ぶように、うつわもその日の気分で変えてみませんか?
ONE KILNが目指すのは、「人々の笑顔に寄り添う器」。あなたの暮らしにもそっと寄り添う一枚が見つかりますように。
購入にあたって何かご不明な点があればお問い合わせページよりお気軽にご相談ください。
それでは。
COLLECT STOREでのご購入特典
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記事監修スタッフ:sasaki
サイズ:176cm / 60kg
2014年入社。COLLECT STORE担当。
某ハイブランドでの勤務経験もある、モード寄りのファッション通。
ただしストリートや古着な時期もあったらしく、洋服には一家言持っている。