形は定番のPHILIPPE。今まで本モデルはハリ・コシの強く出ない素材を組み合わせていましたが、今回のストライプは今までで一番ギャザーや袖のパフがしっかり出るイメージに仕上げて、貴族的な雰囲気を醸します。カラーはいわゆるユーロ古着屋さんでありがちな鈍いトーンをあえて組み合わせたストライプで、クリーンではっきりした定番ロンストとは色味を変更しています。
・テキスタイル
経糸 : 綿140/2+120/2 (色によって使い分け)、緯糸 : 綿140/2。経糸に140/2と120/2を使いわけ番手差をつけたストライプ生地 (例えばC/#CBはタテクリーム部分が120/2・タテブルー部分が140/2) この番手差によって織布時にたて糸にテンション差を生じさせ、サッカー状のシボ感を出しています。仕上げは通常行われるシルケットや毛焼きというトリートメント的な加工をすべて省き、強い洗いの工程のみを通すことで糸本来の質感を引き出し、さらに物性を安定させています。経糸の仕掛けによるシボ感はプレスをすれば目立たなくなり上品な表情に、洗いざらしではシボが強調されカジュアルな表情になるため2通りの質感が楽しめます。