1930年代のM-1935 バックルバックデニムトラウザースをベースに、前身頃にタックを入れ、腰周りにゆとりを入れながらテーパードする、今履いてみたいシルエットと歴史的名作ミリタリーデニムの融合を目指した一本です。
・テキスタイル
アメリカンヴィンテージデニムには基本的に2段階の厚みがあります。501を筆頭とする13オンス周辺の5ポケット用と、10オンス周辺のライトオンスデニム。1940年代〜の米軍ライトオンスデニムを忠実に再現し、更に荒々しさを出すため、リスキーではあるが生機から製品加工を行っています。オンスが軽くなると糸も当然細くなり生地としての迫力が半減しがち。更にサンフォライズド加工を入れてしまうとおとなしいチープな表情になってしまう。そんな生地でも100年着用し時間が経過すればそれなりにヴィンテージ感は出ますが、洗い装置を用いての加工であればこの使い方がマストであると考えます。縦糸のムラ、ネップの入り具合、総合的な肉厚、どの側面からも米軍ヴィンテージ再現デニムとしては最も高い完成度です。