1920年代の雰囲気を醸すシルエットを精査して完成した2タック入りスラックス。
御仕立て時代の服のため随所に手まつり作業が入っていますが、そこは上手くミシンを使いながら当時のクラシカルなディテールのスラックスに仕上げています。2タックのワイドなワタリから裾へかけてのテーパードは秀逸なシルエットです。

・テキスタイル
タテ糸にWool (梳毛) 2/60・ヨコ糸には綿60/2、縮率の異なる糸を使用し、仕上げにワッシャー加工を施すことで糸をイレギュラーに収縮させ表面に細かな凹凸のある表情豊かな質感に仕上げています。タテ糸に2色・ヨコ糸に1色、合計3色の糸を掛け合わせ、生地の凹凸との相乗効果で奥行きのある色目を表現しています。薄手で軽い素材ですがマイルドなハリとドレープ性があり、シワにもなりにくくナチュラルなストレッチ性も備えています。春夏素材として両立の難しい、服地としての意匠性と快適性、扱いやすさを高いレベルで両立させた素材です。

※AUBERGE 小林学氏の説明動画